平成29年春期試験問題 午前問44

ホットスタンバイ方式を採用したシステム構成の特徴はどれか。

  • 現用系が故障すると,現用系に対応した待機系に手動で切り替える。正常時には,待機系をバッチジョブに利用できるので,高いシステム稼働率が実現できる。
  • 現用系が故障すると,動作状態にある待機系に自動で迅速に切り替える。故障が発生したことを利用者に感じさせないような切替えが実現できる。
  • システムを3重に冗長化して並列運転し,それらの処理結果の多数決をとって出力する。高い信頼性が実現できる。
  • ネットワークが異なる複数台の現用系マシンのいずれかが故障すると,1台の予備機を立ち上げて,ネットワークや制御を自動的に切り替える。費用を抑えながら高い可用性が実現できる。
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分野:テクノロジ系
中分類:システム構成要素
小分類:システムの構成
解説
ホットスタンバイとは、現用系と予備系の2系統で構成されるデュプレックスシステムの一形態です。現用・予備の2台で構成されるシステムは、予備系の待機状態と、障害発生時のシステム切替えに要する時間から、ホットスタンバイ、ウォームスタンバイ、コールドスタンバイの3つに分類されます。復旧に要する時間が短い順に、ホット⇒ウォーム⇒コールドです。
ホットスタンバイ(即時復旧・高速復旧)
予備系にも主系と同じシステムを起動し、データを同期をしておくことで、障害発生時に即座に予備系に切り替えることができる方式。場所・機材・データの3つの用意が必要となる
ウォームスタンバイ(中間的復旧)
予備系の機材を用意してシステムの設定を済ませ、電源をONにしておくが、業務システムは起動せずに待機させておく方式。場所・機材の用意が必要となる
コールドスタンバイ(段階的復旧)
復旧用に場所だけを用意しておき、非常時には予備系の機材を持ち込んでシステムを再開する方式
  • 待機時にも電源が入っていること、および切り換えを手動で行うことからウォームスタンバイと判断できます。
  • 正しい。切り換え時間がほぼゼロなのでホットスタンバイと判断できます。
  • 三重多数決システムの説明です。
  • 引き継ぎ時に電源投入から始めるのでコールドスタンバイと判断できます。

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