情報セキュリティマネジメント試験 用語辞典
危殆化きたいか
技術の進歩によってコンピュータの計算性能が高まり、解読に要する計算を現実的な時間で行うことができる可能性が生じることでセキュリティ技術の安全性が低下してしまう状況のこと。
素因数分解問題を応用したRSAや離散対数問題を応用したエルガマル暗号など、解読に膨大な量の計算が必要になることを安全性の根拠にしている暗号アルゴリズムは多い。現在データの機密性は暗号化によって担保されている場合が多いが、計算能力の向上により復号が容易にできるようになると、強度の弱い暗号方式ではセキュリティを保てなくなってしまう。
素因数分解問題を応用したRSAや離散対数問題を応用したエルガマル暗号など、解読に膨大な量の計算が必要になることを安全性の根拠にしている暗号アルゴリズムは多い。現在データの機密性は暗号化によって担保されている場合が多いが、計算能力の向上により復号が容易にできるようになると、強度の弱い暗号方式ではセキュリティを保てなくなってしまう。
- 分野:
- 情報セキュリティ » 暗号技術
- 出題歴:
- 29年春期問9
- 重要度:
出題例
暗号の危殆(たい)化に該当するものはどれか。
- 暗号化通信を行う前に,データの伝送速度や,暗号の設定情報などを交換すること
- 考案された当時は容易に解読できなかった暗号アルゴリズムが,コンピュータの性能の飛躍的な向上などによって,解読されやすい状態になること
- 自身が保有する鍵を使って,暗号化されたデータから元のデータを復元すること
- 元のデータから一定の計算手順に従って疑似乱数を求め,元のデータをその疑似乱数に置き換えること
[出典]情報セキュリティマネジメント H29年春期 問9 解説
正解
イ
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